メモ
- J Dilla “Donuts”、ある観点においては、自動車の走行音や、熱唱されたボーカル、サイレン、Raymond Scott がシンセサイザーで作り出した音など、サステインが長い音のどこで切ってツギハギするといい音になるか、という実験である気がする
- J Dilla にとってはレコードで音楽を聴くときの耳自体が楽器で、ほかの批評家みたいな人たちはそれを聴いた感想を非常に抽象的で特定の人たちにしか分からないような文章でしか伝えることしかできないし、DJ でもせいぜい他の曲と繋げておしゃれなムードを演出することしかできないけど、彼はもっと独創的なやり方で自分の耳で過去の楽曲を解体し、いちばん Hip Hop っぽくてあがる形でそのサンプル群をつぎあわせたりエフェクトを加えたり新しい音を加えたりして、新しい楽曲として提供することができた、つまり彼は Hip Hop におけるサンプリング唯物論者だったんだと思う